ブロックチェーンのメリットとデメリット

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YuuKI

普段はWEBディレクション・UI/UXデザイン・フロントエンド開発・WEBマーケターとしてマルチに活動しています。ブロックチェーンを使ったサービスを国内で推進できるよう、導入事例やブロックチェーンの今後の動きについて発信していきたいと思います。

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この記事は、ブロックチェーンのメリット・デメリットについてわかりやすく解説していきます。
ブロックチェーンを導入するメリットだけ取り上げられてはいますが、「デメリットへの理解を深めておく」こともとても重要です。ブロックチェーンを導入する前にメリットとデメリットを明確にしておく事はサービスとして取り入れる際にとても重要だと思います。
それでは、解説を始めさせて頂きます。

ブロックチェーンのメリットとデメリットをわかりやすく解説!

ブロックチェーン技術を導入することどのようなメリットがあるのか、またどのようなデメリットが起きるのか、すぐにイメージできない方も多いかと思います。

将来的にも需要が増えると言われているブロックチェーン技術ですが、ブロックチェーンのメリットばかり取り上げられていますが、デメリットに関してもしっかりと理解していきましょう。

ブロックチェーンはうまく活用すれば、仮想通貨取引のみならず、社会全体を支えるインフラにもなるため、
今後ブロックチェーンを導入する企業も日本国内でも増えてくると予想されます。
導入前にしっかりと「メリット」と「デメリット」を理解していきましょう。
それでは、解説に進んでいきますね。

ブロックチェーンのメリット

ブロックチェーンのメリット

ブロックチェーンは、これまでにない仕組みを採用しており、さまざまな分野への応用も期待ができます。ブロックチェーンが持つメリットを正しく理解しておきましょう。
ブロックチェーンには、次のメリットがあります。

  • システムがダウンしにくく、継続性が保たれる
  • システムに掛かるコストが少ない
  • 取引の透明度が高く、マイニングも可能である
  • 改ざんするのが困難で、セキュリティ耐性が高い
  • 取引情報の透明性が高い

システムダウンしにくい

システムダウンしにくいサーバー

ブロックチェーンの最大の特徴は、管理者がいなくても、データをお互い対等に保管し合うことで信頼性や改ざんを防ぐことができる仕組みです。
ひとつのサーバーとのやり取りが主体の従来の方式(中央集権型)とは異なり、網の目のようなシステムを構築するため、データが1箇所にアクセスが集中したりなどなく、自律的に分散が可能な基盤技術のため、システムダウンが起きにくいというメリットがあります。

例えばGoogleやAmazonなどの巨大IT企業のサービスはみんなが使っていると思いますが、もしサーバーダウンや障害など起きてしまった場合にはサービスが中断してしまったり、復旧にも時間を要してしまいます。
その点ブロックチェーンの基盤技術は、一つの管理者ではなく、みんなで管理する仕組みなのです。

セキュリティ性が高く改ざんされにくい

ひとつのサーバーにデータを格納し、そのデータを守るような強固なセキュリティを構築するというのが、従来のデータセキュリティの考え方です。

世界中のネットワークコンピュータで同じデータを管理

一方でブロックチェーンでは複数のコンピュータで同じデータを管理することでセキュリティ耐性を高め流ことが可能です。ひとつのデータを書き換えても、データがチェーンのようにつながっており、さらに複数の場所で情報データが管理されているため、改ざんしようとするとしてもすべての情報を書き換えることが困難なわけです。また、ブロックに格納される取引データはハッシュ関数によって、暗号化されてい流のでセキュリティの高いデータ管理が行えるというメリットがあります。

システムに掛かるコストを抑えられる

システムのコストダウン

サーバー・クライアント方式では、処理がサーバーに集中するため高スペックのサーバーなどを用意する必要があります。
簡単に例えるとGoogleやMeta(旧Facebook)などの中央集権型のシステムです。
しかしそのようなシステム提供側では、サーバーの管理やメンテナンスなどのリソースを用意するコストが掛かります。

ブロックチェーンはP2P方式(ピアツーピア方式)なので、取引に関係するあらゆるノードが処理を受け持つ分高スペックなサーバーなどを用意する必要がありません。
これにより提供側ではシステムに掛かるコストを大幅に抑え、その分ユーザーに還元することができるメリットがあります。

情報の透明性が保たれる

一般的な技術だとデータを暗号化し、隠すことによって、安全性が高まる一方で、取引の透明性や公平性は損なわれる可能性があります。
一方、ブロックチェーンでは複数のブロックで同じ情報を保持します。そのためセキュリティを高めつつ、同時に情報の公明性を保つことに成功しています。

ブロックチェーンで保存された取引内容は、インターネット上に公開されています。

  • ハッシュ値
  • タイムスタンプ
  • トランザクション数
  • マイナー
  • データサイズ

上記の情報は誰でも閲覧可能となっており、取引内容事態も削除されないので、どのような取引が行われているかを時系列でトラッキングしながら確認ができます。
そのトラッキングの性質を、「トレーサビリティ(追跡性)」といいます。
取引内容をいつでも誰でも参照できる点は、ブロックチェーンによる取引の透明性確保につながる重要なメリットですよね。

不正を行うとすれば、過去の取引情報も全て改ざんしなければならないため、事実上データの改ざんも行うことは無理だと思います。
このように個人情報に抵触しない範囲で取引内容を公開できるのはの、仮想通貨の取引に対しても透明度が極めて高く、このように「セキュリティ耐性も担保しながら、情報の透明性を保つことができる」というメリットがあります。

マイニングで収益を得られる

マイニングで収益を得られる

ブロックチェーンのブロック情報を保存する前に、仮想通貨ネットワーク内にいる人間の確認作業が入ります。この確認作業を「マイニング(採掘)」、マイニングを行う人間を「マイナー(採掘する人)」と呼びます。
マイナーは高速処理で情報を計算しマイニングに成功すると、報酬として仮想通貨を新規獲得できます。マイナーの存在を知らない投資家もたくさんいると思います。
仮想通貨の取引においてマイニングを行うには作業危機にそれなりのスペックが求められますが、報酬を得るためにたくさんの方がマイナーとして活躍しています。
ただ、高速計算ができるスペックのPCも必須で放熱がある程度できる場所で行う必要があります。中国にはマイニング事業者は多く存在ます。なぜなら広大な土地を保有しているかつ、気温も低い為、大量のマイニングマシンを稼働させるのにとても適しているからです。
このようにマイニングで報酬を得られるのも、ブロックチェーンのメリットと言えます。

マイニングを始めてみたい!という初心者の方はこちらもおすすめです。
参照:NiceHash QuickMiner

ブロックチェーンのデメリット

一見すると、改ざんに強い堅牢性、取引の透明性などを持つブロックチェーンにはメリットが多く紹介されていますが、デメリットに関してもゼロではないのでブロックチェーンを導入を検討されている方はデメリットも理解しておく必要があります。
それでは、ブロックチェーンのデメリットを解説していきます。

ブロックチェーンには、次のデメリットがあります。

  • 記録されたデータを削除できない
  • データが増大し続ける
  • 合意形成に時間がかかる場合がある
  • 処理能力と障害耐性を両立しにくい
  • 悪意のある参加者を拒むことができない
  • 量子コンピューターの台頭により改ざんのリスクが高まる可能性がある

記録データの削除ができない

データを分散して管理するため、公開したくないような個人情報の管理には向いていません。改ざんが難しいことからもわかるように、もし、本人から個人情報の削除を求められたとしても、様々な場所で管理されている記録データを消すことがとても困難です。
データ自体はハッシュにて暗号化されているため、内容が他人に見られることはありませんが、チェーンでつながった複数の参加者に情報が行き渡ってしまうことにもなるかと思います。

データが増大し続ける

インターネットのネットワーク

ブロックチェーンではさまざまなデータが取引されていますが、利用ユーザーが増えるとその分処理する必要のあるデータも増加します。結果的に短時間に取引が集中するといった事態が発生すると、記録データが増え過ぎてしまい、処理速度が落ちるといったリスクを引き起こす可能性があります。
データが増加した際はコンピューターの処理速度を一時的にアップさせるといったように、ブロックチェーンに使うハードウェアの仕組みにもデータ増加による負荷リスクを減少させる仕組みがこれからブロックチェーンの需要が拡大するためにも、重要な課題になると思います。

合意形成に時間がかかる場合がある

合意形成の暗号化技術

取引データを一箇所で管理している決済システムなら、すぐに決済処理を行うことができますが、ブロックチェーンでは取引情報がさまざまな場所に分散していることによって、合意形成に時間がかかります。

ビットコインでも承認され、新しいブロックが生まれるのにおよそ10分程かかります。そのため、通常のクレジットカードであれば、毎秒大量の決済処理に対応できるため一瞬で決済が完了するが、ブロックチェーンでは合意形成(決済完了)までに時間がかかります。
処理速度が求められる分野においては、ブロックチェーン技術のデメリットともなりえるだろう。
今後、合意形成の速度の改善についてはこれから追って発信していきます。

処理の速度と障害への耐性を両立できない

処理速度の向上

サーバー・クライアント方式では、処理能力の高いサーバーを用意しておけば処理能力が確保されます。しかしP2P方式(ピアツーピア方式)ではノード内で使われている機器のスペックに処理能力が依存するため、スペックの低い機器が複数つながっている状態だと処理能力が遅くなってしまいます。

だからといって処理能力を高速化するために高スペックの機器だけ減らしてノードを減らすと、障害耐性が低くなってしまいます。
このように「処理能力」と「障害耐性」を両立しにくいのは、ブロックチェーンのデメリットになるかもしれません。

ブロックチェーンでは、従来の通貨の流通とは異なり、国や中央銀行のような管理者がいません。
管理者がいると、流通量をコントールし、通貨の価値が暴落しないよう調整できるというメリットがありますが、それは市場への介入を意味します。

一方で、ブロックチェーンの世界には権力を持った管理者がいません。ここがブロックチェーンの最大の特徴ですよね。
そのため、第三者が取引情報をチェックし、承認を行うことで、安全性を担保しています。この取引を承認する作業をマイニングと呼んでいますが、ビットコインではおよそ10分おきにマイニングが完了し、新しいブロックがチェーンで繋がれていきます。

一方で即時決済を行うには承認に時間がかかりすぎてしまうという問題があり、どうすればもっと短い時間で決済できるようになるのか、今後ブロックチェーン技術の課題になっています。

処理の速度を優先すれば、流通させるブロックの数を減らさなければいけませんが、ブロックの数を減らすことは、障害への耐性が下がるリスクも考えられます。
取引のスピードを優先するのか、それともブロックチェーンの最大の利点である障害への耐性を優先するのか、現状では両立が難しい問題となっています。

▼こちらの記事ではブロックチェーンの仕組みについて詳しく解説しています!
ブロックチェーンの仕組みと構造をわかりやすく解説

悪意のある参加者を拒むことができない

ブロックチェーンの管理には誰でも参加が可能です。これは特定の人物や組織に依存せずに管理ができるメリットになっていますが、反面悪意のある参加者を排除できないという潜在的なリスクの原因にもなっています。

たとえばブロックチェーンの取引数が改ざん可能な量である場合、複数のハッカーが協力してブロックチェーンを丸ごと改ざんするかもしれません。誰でも参加できる関係上、ハッカーが見つかっても排除を行うのは難しいです。
そこであえて中央管理者を設けて参加者をあらかじめ決めるといった、「プライベートブロックチェーン」の仕組みを採用するパターンもあります。
企業などはプライベートブロックチェーンを使われている場合が多いです。

量子コンピューターの台頭により改ざんのリスクが高くなる可能性がある

ブロックチェーン上では、51%を超えるノードが同時に不正を行わない限りは2重取引などが発生する可能性は極めて低くく、またブロック自体の改ざんも先ほどご説明したように難しいと思います。
しかしこの前提が、量子コンピューター登場により崩れてしまう可能性が出ています。
量子コンピューターの処理能力は、従来のコンピューターとは比較になりません。なので量子コンピューターを手に入れた人間は不正な取引を承認したり、ブロックを改ざんしたりといった不正をブロックチェーン上で行えてしまう可能性ができてきます。

量子技術によってコンピューターの処理スピードは、数万倍から数百万倍以上というレベルで高速化すると推定されているので、コンピューターの性能がそこまで向上すれば、暗号解読などは瞬く間に、解読されてしまうでしょう。

量子コンピューターの実現はまだまだ先ですが、将来的に実用化されればブロックチェーンを始めとする多くのセキュリティ技術が役に立たなくなるかもしれません。日本政府では耐量子暗号技術の省庁導入を進めるなど、現在国家レベルで量子コンピューターへの取組が進みつつあります。

ただ僕は、ブロックチェーンと量子コンピューティングのいいところを取り入れた技術にすることができればより、堅牢で透明性がありかつ通信スピードにも優れた素晴らしい技術へとさらに進化できるのではないかと思います。
量子ブロックチェーンのようなものが開発されることを願っています。

参照:ブロックチェーンが、量子コンピューターに破られる日がやってくる

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回はブロックチェーンのメリットとデメリットについて詳しく解説させていただきました。
ビットコインの基盤技術としてブロックチェーンはP2Pベースでのシステム継続性、改ざん防止性、透明性の高さなどがブロックチェーンという技術の最大のメリットだと思います。ブロックチェーンなしでは、暗号資産(仮想通貨)市場も発展しなかったと感じています。

その技術の応用性の高さから、小売や自動運転など各分野でブロックチェーンを活用する取り組みが日本国内でも進んで来ています。
ぜひブロックチェーンに関してこれからもメリットとデメリットも理解した上でブロックチェーンという技術を活用してみてはいかがでしょうか。