海外でも注目を集めていて、取引額も数億円を超えるNFTアート。日本でも今後NFTアートの取引は増えてくると予想されています。
今回はNFTアートの作り方から出品・販売・購入方法までをわかりやすくご紹介させていただきます。
僕自身も初めはどのようなフローで売買できるのかが全くわかりませんでしたが、思った以上に簡単に取引ができるようにこの記事を読んで頂ければ以下の疑問点が解消されます。
NFTアートってどうやって出品するの?
NFTアートってどうやって購入するの?
取引は日本円じゃないの?
NFTアートはどういう仕組み?
などなど、そんな気になるポイントはこちらの記事を参考にしていただければ明確になると思います。
初心者の方でもNFTアートの特徴や出品、購入方法までわかりやすくご紹介させていただきます。
NFTアート(クリプトアート)とは?作り方から出品・販売・購入方法までをわかりやすく解説していきます!
- NFTアートとは、デジタルアートと仮想通貨のブロックチェーン技術を組み合わせたもの
- NFTには「代替不可能なトークン」という意味があり、デジタルデータに唯一の資産価値を付与する
- NFTアートはPhotoshopやIllustratorなど使って誰もが作成でき、売買プラットフォームによって出品や購入などの取引も可能
- OpenSeaなど代表的なNFTアートプラットフォームも増えてきている
- 村上隆氏やシヤチハタなどNFTを活用する日本での事例が増えている
- コインチェックであれば「Coincheck NFT(β版)」を利用してNFTアートをスムーズに購入が可能
NFTアートの取引をするには基本的に仮想通貨取引所でイーサリアム(ETH)等の仮想通貨を購入する必要がありますが、まだ取引所の口座を持っていないという方はコインチェックなどを開設することをおすすめします。
コインチェックでは17種類もの仮想通貨を取引できるだけではなく、独自のNFTプラットフォーム「Coincheck NFT(β版)」が用意されているため、スムーズにNFTアートを売買する事ができます。
口座開設は無料となっているので、コインチェックに申し込むのがおすすめです!
2021年上旬には香取慎吾さんがNFTアートのチャリティープロジェクトをスタートしわずか1日で約1万人以上の参加するなど大きな反響でニュースになっていましたよね。
さらに、2021年9月中旬には日本で小学生低学年の男の子が夏休みの自由研究で取り組んだNFTアート(デジタルアート)が約240万円で購入されるという驚きのニュースを見た方も多いと思います。
小学生らしいとっても可愛いドットアートです。
僕の子供もデジタルアートがとても好きでAndroidタブレットで作品を作成しているのですが、動作が重いようでipadが欲しいと言っているのですがなんせ本体価格が高いので、欲しかったらNFTアートでiPad購入資金を貯めてみればとていあんをしました笑
近々子供のNFTアートを出品するかもしれません。
NFTアートには独自の売買プラットフォームが多数存在し、オリジナル作品の購入はもちろん、自分の作品を販売することもできます。
こちらの記事では、そんな人気急上昇中のNFTアートの仕組みや特徴、作品を購入・出品する方法をわかりやすく解説していきたいと思います。
NFTアートとは、どんな仕組みで動いているのか?
NFTアートはどのように作れば良いのか?
出品するにあたりどういった手順が必要なのか?
このような疑問をお持ちの方はこちらの記事を参考にしていただければと思います。
NFTアートとは?

まずはNFTアートについて簡単ではありますが、解説していきます。NFTアートとは?デジタルアートと「NFT」を掛け合わせた作品のこと。
NFTとは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略です。データ管理にブロックチェーン技術を活用することでアート作品の証明を担保しつつ改ざんすることができない仕組みになっています。
これを理解するには、「代替不可能」と「トークン」の2つに大きく分けて考える必要があります。
代替不可能とは?
代替不可能とは他で代用できないものであることは想像できると思います。
例として上げると、プロ野球選手のサイン入り野球ボールと普通の野球ボールはどちらも野球ボールであることには変わりませんが、持っている価値が全く違うと思います。
一方で、「代替可能」とは私たちが普段使用している現金を例として解説させて頂くと、1万円札紙幣はどの紙幣であっても必ず1万円という同等の価値を持っているはずです。
中には昔の硬貨などに価値がつく場合もありますが、
こうした他のもので代用できるものを「代替可能」と称します。
ブロックチェーンの技術を用いて、この代替不可能と言う唯一無二の性質をデジタル資産に付与することができるようになったのです。
代替可能/不可能に関しては理解していただけたと思いますが、「トークン」という言葉には馴染みがない方がほとんどだと思います。
トークンとは?
仮想通貨業界におけるトークンとは、既存のブロックチェーン技術を利用して作られた仮想通貨のことを指します。
(ブロックチェーンについて詳しく知りたい方は一般社団法人全国銀行協会の解説記事をご覧ください。)
例えば仮想通貨の代表例あるETH(イーサ)はイーサリアムブロックチェーンを利用しているため、仮想通貨と呼ばれトークンとは区別されることが多いです。
一方、NFTは既存のイーサリアムブロックチェーンを利用されることが多いため、トークンという言葉が使用されています。
トークンは主に以下3つの特徴を持っているとされています。
- 発行者・管理者がいる
- 個人・法人が発行可能
- 独自の価値付けが行われている
以上を踏まえるとNFTとは既存のブロックチェーン技術を利用して作られる代替不可能なデジタル資産であることが分かると思います。
NFTアートの特徴・仕組み

現在、市場が急拡大中のNFTアート。ここでは、今人気のNFTアートの特徴について簡単に解説していきます。
唯一性を証明できる
NFTアートにはブロックチェーン技術が用いられています。
ここで簡単にブロックチェーンの説明をさせて頂きます。
ブロックチェーンとは?

ここで簡単にブロックチェーンについて説明をさせていただきます。ブロックチェーンとは多数の参加者に同一のデータを保持させることのできる仕組みであり、一部の参加者が不正な取引を行おうとしてもその仕組みが保たれ、改ざんや停止が非常に困難となっています。
仮想通貨取引の基盤技術として考えていただくとなぜ仮想通貨取引所に登録が必要なのかが理解しやすいと思います。
ブロックチェーンとは?わかりやすく解説
先述で説明させていただいたように、ブロックチェーン技術を用いる事で改竄などの不正が難しくなっており、作品に対しての唯一性が確保されています。
よって、ブロックチェーンを基盤としたNFTアートには一つ一つのデジタル資産に対して所有者や真証性が付与されます。
NFTアートで取引されるのはすべてデジタルデータです。
しかし、従来のデジタルデータが容易にコピーできたことに比べ、NFTアートでは複製が非常に困難で、唯一無二の価値が証明ができます。
改ざんできない
イーサリアムを含むブロックチェーンは、通信上で実施した取引の記録を「ブロック」に記録し各ユーザーが共有する形でデータを管理します。
ユーザーがすべての取引履歴を共有しているため、1人がデータを編集したとしてもかんたんに不正を簡単に見つけることが可能です。
また改ざんしようにも複数のユーザーのデータを書き換えなければならない為、実質改ざんは難しいとされています。
ブロックチェーンはこの機能以外にも、「コンセンサスアルゴリズム」や「スマートコントラクト」などさまざまな技術を組み合わせることで、高度なセキュリティ体制を実現しています。
さまざまな情報を記録できる

作成したNFTアートには、ブロックチェーン技術を用いて追加でさまざまな情報を記録することができます。
たとえば、NFTアートの作成者を記録して作品が本物であると証明したり、NFTアートの購入者を記録して所有権を明らかにしたりすることが可能です。
これらの情報もブロックチェーン上で管理されるため、改ざんはできません。
NFTについてはビッコレTVでも動画で分かりやすく解説されていますのでチェックしてみてください!
誰でもNFTアートを売買できる
これまでのアートの売買は招待制となっていることも多く、誰でも気軽に参加できるとは言い難い状況でした。
しかし、NFTアートはオンラインで売買することができるため、NFTマーケットプレイスにログインすれば誰でも気軽にアートの売買に参加することができるようになりました。
さらに、作品出品に関するハードルもかなり低くなり、Adobe社製のPhotoshopやIllustratorを使えば、誰でもNFTアートを作成・出品することができるようになりました。
アーティストとしての知名度に関係なく出品することができるため、小学生が出品したNFTアートが数百万円という価格で落札されたニュースも記憶に新しいかと思います。
引用:【NFT狂想曲】なぜ、小学3年生の夏休みの自由研究に380万円の価値がついたのか
(参考:Business Insider)
NFTアートの出品・販売方法
デジタルアートを作った経験がある方は、NFTアートの作成にも挑戦してみましょう。
NFTアートの作り方と出品方法について簡単に解説していきます。
NFTアートの作り方
NFTアートの作り方はデジタルアートの作り方と同じです。
画像の場合はPhotoshopやIllustratorなどを利用して制作を進めていきます。
PCソフトの場合はPhotoshopやIllustratorが良いでしょう。スマホの場合はイラストを作るのは難しいので、8bit painterなどのアプリでドット絵を作るのがおすすめです。
NFTアートの販売方法
完成したデジタルアートをNFTアートとして取引するには、NFTマーケットプレイスに出品する必要があります。
NFTマーケットプレイスに出品する手順は以下のとおりです。
NFTマーケットプレイスでNFTアートを出品する手順
- 1.NFTマーケットプレイスにログイン
- 2.仮想通貨のウォレットを作成
- 3.ウォレットにNFTアートの売買に必要な仮想通貨を入金
- 4.マーケットプレイスで出品するNFTアートの販売条件を入力
- 5.出品するNFTアートをマーケットプレイスにアップロード
作成するウォレットは、日本語サービスに対応している「メタマスク」にしましょう。
ウォレットに入金する通貨はOpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで通貨として採用されているイーサリアムがおすすめです。
なお、イーサリアムブロックチェーンを利用しているオープンマーケットは、契約時にガス代が発生する点に注意が必要です。
NFTアートの買い方・購入方法
NFTアートの購入方法は、販売方法とほとんど変わりません。
NFTマーケットプレイスでNFTアートを購入する手順
- NFTマーケットプレイスにログイン
- 仮想通貨のウォレットを作成
- ウォレットにNFTアートの売買に必要な仮想通貨を入金
- 希望のNFTアートを購入
購入用の仮想通貨は取引所で購入しましょう。
おすすめは取引所形式の取引手数料が無料となっているコインチェックに申し込むのがおすすめです。
NFTが売買されているマーケット
先述した通り、NFTを取引する場所は「NFTプラットフォーム」と呼ばれています。
NFTマーケットプレイスには、様々なプラットフォームがあります。
現時点における主要なNFTプラットフォームは以下の3つです。
- コインチェック
- OpenSea
- Rarible
それぞれのプラットフォームについて詳しく解説します。
コインチェック(Coincheck)

コインチェックは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など計17種類の仮想通貨を売買できる日本を代表する取引所となります。
2021年3月24日、コインチェックは同取引所で扱う仮想通貨とNFTを交換できる「Coincheck NFT(β版)」の提供も開始しています。
NFTアートの取引をするには基本的に仮想通貨取引所でイーサリアム(ETH)等の仮想通貨を購入する必要がありますが、まだ取引所の口座を持っていないという方はコインチェックなどを開設することをおすすめします。
コインチェックでは17種類もの仮想通貨を取引できるだけではなく、独自のNFTプラットフォーム「Coincheck NFT(β版)」が用意されているため、スムーズにNFTアートを売買する事ができます。
口座開設は無料となっているので、コインチェックに申し込むのがおすすめです!
※CoincheckのNFTマーケットはベータ版ということもあり、NFTアートには対応しておらず、特定のゲーム内で使用できる土地やカードのみを売買できる状況です。
- CryptoSpells
- The Sandbox
- NFTトレカ
- Sorare
仮想通貨取引所が運営するNFTプラットフォームは国内初で、画期的な取り組みと思います。
OpenSea

OpenSeaは、世界最大のNFTプラットフォームです。
アカウントの登録から売買にいたる取引までの流れがシンプルで、誰でも簡単にNFTの取引に参加できる点が人気を底上げしています。
最大の魅力としては、初回の取引以外ではガス代(ブロックチェーン上の取引手数料)が発生しません。
取引の中心となっているのは外国人の方々ですが、先述した村上隆氏やせきぐちあいみ氏、UVERWorldのTakuya∞氏など著名な日本人の方々も過去に出品を行いました。
Rarible(ラリブル)

OpenSeaに次いで世界的に有名なNFTプラットフォームとして、Raribleが挙げられます。
Raribleの最大の特徴はUI(ユーザーインターフェース)がシンプルで操作しやすいので、OpenSeaよりも簡潔にNFTの売買を行いやすいと思います。
また、独自発行のトークンである「RARI」が使える点も特徴の一つです。
ただし、ガス代がやや高額に設定されているため、運用コストには注意しなければなりません。
上記のプラットフォームの中でも、特におすすめなのがコインチェックです。
「Coincheck NFT(β版)」を利用することで、円滑にNFTアートを売買することができます。
日本のNFTアートの例
ここでは実際にどういったNFTアートが出品されているのかについて、具体的な例を挙げながら見ていきましょう。
NFTアートが世界で盛り上がる一方、日本ではまだ知名度が高いとは言えません。
しかし最近では、日本を代表するアーティストや企業などがNFTアートに注目し、独自の作品制作やサービス開発へと応用し始めています。
ここでは、日本のNFTアートの事例を4つご紹介します。
村上隆さんの「お花」

引用元:OpenSea
日本を代表するアーティスト村上隆氏は、2021年4月にOpenSeaにて、代表的なモチーフ作品である「お花(Murakami.Flowers)」を公開しました。
ルイ・ヴィトンとのコラボも記憶に新しいと思いますが、お花のアートのバリエーションは108種類にものぼり、今世界中から注目を浴びています。
「まずはやってみよう」の精神で取り組み始めたこともあり、現在は一旦出品を停止し、出品戦略を再構築したうえで再びNFTに挑戦するようです。
シヤチハタの電子印鑑「NFT印鑑」
ハンコの老舗メーカーであるシヤチハタは、ケンタウロスワークスと早稲田リーガルコモンズ法律事務所と共同で、日本初のブロックチェーンを利用した電子印鑑システム「NFT印鑑」を開発しています。
印鑑の印影データをNFT化することで、印影と印鑑保有者の情報を統合し、固有性を持つ電子印鑑を作り上げようとしています。
本来、電子印鑑には印影を偽造されるリスクを抱えていましたが、データ改ざんの難しいブロックチェーン技術を用いることで解消が可能です。
川崎ブレイブサンダースのカードゲーム「PICKFIVE」

引用元:PICKFIVE
B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチームである川崎ブレイブサンダースは、ブロックチェーン技術を活用したカードゲーム「PICKFIVE」を2021年4月27日から試験提供しました。
ゲームのプレイヤーは、試合が開始されるまでの間に活躍が予想できる選手カードを選び、試合後の個人成績をスコア化して順位を競います。
選手カードそれぞれがNFT化され唯一性があるため、プレイヤー一人ひとりが別々のオリジナルカードを保有・交換できる仕組みです。
ものすごく面白いですし次世代のゲームと個人的には感じました。
香取慎吾さんのNFTアートチャリティプロジェクト

引用:https://realsound.jp/2021/09/post-853032.html
著名タレントの香取慎吾さんは、2021年9月6日よりNFTアートを利用した「香取慎吾NFTアートチェリティプロジェクト」を開始しました。
これは、プロジェクトに参加し費用として3,900円を払うと「i enjoy!」をテーマに作成された壁画がNFTアートとして付与されるというものです。
そしてなんと、プロジェクト開始からわずか1日で参加者1万人という驚異の数字を達成しました。香取さんの知名度もあるので1日で1万人集められるのではとも思いますが、このような知名度の高い方などこれからの新しいサービスに積極的に取り組んでもらえるととてもいいですよね。
これは異例の記録であり、各メディア及びアート業界からも大きな反響を呼んでいます。
日本でもNFTが浸透し始めたことを証明するような大きな出来事になったと言えるでしょう。
海外のNFTアートの例
一方で、海外ではNFTアートが高額で取引されるケースが多数存在します。
ここでは、海外のNFTアート取引事例を3つ紹介していきたいと思います。
Beeple(ビープル)のNFTデジタルアート作品

引用元:CHRISTIE’S
海外でのNFTアートの事例としては、Beeple(ビープル)のデジタルアート作品「Everydays – The First 5000 Days」も有名です。
作品はスケッチを集めてコラージュしたもので、2021年3月11日に終了したオークションでは約6,900万ドル(約75億円)の値をつけ、話題を呼びました。
この金額は、NFTアート作品としては市場最高額だと言われています。
CryptoPunks(クリプトパンク)のピクセルアート

引用元:CHRISTIE’S
24×24ピクセルで構成された宇宙人のポートレート「CryptoPunks(クリプトパンク)」。
9枚のCryptoPunksが2021年5月11日に約1,700万ドル(約18億5,000万円)で落札されたことで一躍有名となりました。
アート作品としてはとてもポップで個人的にとても好きなアートです。
最古のNFTプロジェクトとも呼ばれ、Beepleのオークションほどの衝撃はなかったものの、NFTアートの中では高値で取引された事例です。
Eminem(エミネム)のアクション・フィギュア・コレクション
that's the teaser Eminem gave on NFT Discord
It's called "Shady Con" 👇 pic.twitter.com/LDxWlIF1JR— Shady Times (@ShadyTimes) April 22, 2021
アメリカのヒップポップMC、Eminem(エミネム)のアクション・フィギュア・コレクションもNFT事例として有名です。
2021年4月25日にNifty Gatewayで開催された『Shady Con』に出品され、最終的に約178万ドル(約1億9400万円)で落札されました。
コレクションには、ミュージックビデオに登場するキャラクターのアクション・フィギュアやオリジナルのインストゥルメンタル・ビートが入っていたそうです。
NFTアートにおける現在の課題
NFTアートは投資家の注目を集めることでその規模を大きく拡大させていますが、その未来は明るいものだけではありません。
ここでは、NFTアートの現在の課題について紹介します。
環境問題

NFTアートは取引のタイミングで各通貨のブロックチェーンを利用します。
ブロックチェーンは高度なセキュリティや取引のスムーズさで優位性がありますが、その代わりに莫大な計算をしなければいけません。
インターネットで演算をおこなうにはエネルギーが必要で、これが遠因として環境破壊へとつながっています。
中国はビットコインのマイニング禁止の方針を打ち出していますが、電力の大量消費による環境破壊がその一因として含まれているそうです。
ブロックチェーンを活用する仮想通貨の環境問題は、これから発展していくうえで切っても切り離せない課題となっています。
契約時に手数料が発生する
2021年現在、ほとんどのNFTアートはイーサリアムブロックチェーンを利用して作られています。
容易にNFTアートを作成できるという点がイーサリアムの良さですが、「ガス代」が発生してしまうというデメリットも存在しています。

「ガス代」とは、イーサリアムが採用している「スマートコントラクト」という契約をおこなう際に発生する手数料のことです。
ガス代はユーザーの通信量に応じて高額になっていくため、NFT市場が拡大していくとアーティストや投資家にとっては不利な状況になってしまいます。
また、仮想通貨取引所の手数料の比較記事も是非この機会に確認しておきましょう
法整備が追いついていない
NFTアートは、仮想通貨と同じようにサービスが開始されてから間もないため、国内外で法整備が追いついていません。
NFTアートは、ブロックチェーン技術を活用することでデジタルアートに「唯一性」を持たすことができます。
これを悪用し、他人の著作物を自分のものとして出品する事例が後をたたないのです。
この著作権まわりの「グレーゾーン」は法整備の進行に応じて解消されるはずですが、まだまだ不安要素ではありますね。
NFTアートの将来性・今後の予想
NFTアートの将来性や今後の予想について解説していきます。
課題や将来性をしっかり見定めたうえで、実際に取引に挑戦することをおすすめします。
NFTアートを取引する市場の拡大
NFTデータサイト「NonFungible」によると、2021年第1四半期のNFT取引高は約20億ドルとのことです。世界各国でも今後NFTアートの売買が頻繁に行われるようになる可能性が高いです。

この金額は、2020年第4四半期に記録した約1億ドルの20倍にのぼっています。
そして、NFTアートはデジタルアートをブロックチェーン上で扱うことで「唯一性」を付加することができる仕組みのため、デジタルアート市場すべてでNFTを活用することができればまだまだその規模を拡大することができると考えられています。
NFTマーケットプレイスを利用しているアーティストはまだほんの一握りなので、今後知名度が上昇していくにつれて、NFTアートの市場規模も広がっていくでしょう。
NFTの活用方法の増加
NFTは現在アートとしての取引がメインとなっていますが、そのブロックチェーン技術を使って今後さまざまな活用をしていくという考えが濃厚です。
たとえば、ブロックチェーン技術の「改ざんできない」というメリットから選挙時の電子投票にNFTが用いられています。
2018年にアメリカのウエストバージニア州ではすでに実証実験がおこなわれており、日本国内でもつくば市など多くの自治体が開発に力を入れています。
NFT自体の利便性が明らかになれば、NFTアートに挑戦する方もますます増えていくでしょう。
あらゆるものがNFTとなる可能性
NFTアートは「絵」や「音楽」以外にも、さまざまなものを価値付けて取引することができます。
2021年3月22日、大手SNS「Twitter」の共同開発者兼CEOのJack Dorsey氏は、自身が投稿した最初のTweetをNFTにし、およそ291万ドル(約3億1500万円)で販売しました。
ひとつのTweetの投稿自体に価値を生ませる発想がすばらいいですね。
このように、今まで価値がないと考えられていたものに価値をつけて取引できるため、NFTアートの市場規模は今後も拡大していくとみられています。
国内初のNFTマーケットプレイスであるCoincheckNFTを利用できるようになったり、取引に必要なイーサリアムなどの仮想通貨を購入できたりします。
また、仮想通貨銘柄数が大変豊富で、仮想通貨の取引にも向いている国内取引所と言えるでしょう。
NFTアートに関する気になるQ&A
ここからはNFTアートに関するQ&Aをまとめました。
- NFTアートの作成・取引に年齢制限はあるの?
- NFTアートの作成・取引に初期費用は必要?
- NFTアートを取引した時に税金は発生するの?
NFTアートを取引する前にすべて目を通しておきましょう。
NFTアートの作成・取引に年齢制限はあるの?
NFTアートを取引する場合、仮想通貨のウォレットとNFTマーケットプレイスにアカウントを作成しなければなりません。
また、NFTアートを売買する際にはイーサリアムなどの仮想通貨を利用するので、仮想通貨取引所の口座開設も必要です。
仮想通貨の購入自体は未成年でも可能ですが、国内の取引所は未成年の口座開設を原則許可しておりません。
海外の一部取引所では18歳以上での口座開設が可能ですが、セキュリティ面の不安が大きくおすすめしていません。
NFTアートの作成・取引に初期費用は必要?
NFTアートを作成するタイミングでは初期費用は発生しません。
OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスに出品する時にはじめてガス代として費用が必要となります。
デジタルアートを作成したことがある方は、どんどんNFTアートを作って出品してみましょう。
仮想通貨で利益を上げたいと考えている方は「仮想通貨の稼ぎ方」の記事が参考になるでしょう。
NFTアートを取引した時に税金は発生するの?
NFTアートを売却した時にかかる税金は仮想通貨と同じく「雑所得」として課税されます。
雑所得は、合計で20万円を超える場合に確定申告が必要となってくるため、ほかの投資でも収益を獲得している方は注意してください。
仮想通貨の税金についてはこちらで詳しく解説しています。
まとめ
今回は、NFTアートについてご紹介しました。
- NFTアートとは、デジタルアートと仮想通貨のブロックチェーン技術を組み合わせたもの
- NFTアートはブロックチェーン技術を活用することで唯一性を証明し、デジタルアートを価値づけることができる
- NFTアートは絵や音楽以外にもさまざまな形で作成される
- NFTアート市場はデジタルアートの市場規模分は拡大の余地がある
- NFTアートの出品時にかかるガス代は今後増加していく可能性が高い
ここまで読んでいただきありがとうございます。
この記事では今回は、NFTアートについてご紹介しました。NFTアートは話題になってからまだ間もない市場です。
まだまだ投資のチャンスは多く残されているので、ぜひ早めに取引に挑戦してみましょう。